2025年12月1日 公益公益財団法人 社会貢献支援者財団 社会貢献者表彰式典
『社会貢献者表彰』とは、
「広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々」
が選考され表彰を受けるものなのだそうです。
とてもありがたいことに、私たちの団体を推薦してくださった方がおられ、丁寧なヒアリングと審査を経て選ばれたということに、感動と感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございます。
私たち移動支援Reraは、東日本大震災の直後に宮城県石巻地域に入りました。
移動手段を失い困っている沢山の方々を一人でも多く送迎しようと、仮設風呂や病院、被災した自宅の片付け、時には火葬場など、昼夜問わずさまざまな場所への送迎を行っていたのが、活動の始まりです。
「被災地が落ち着くまでのほんの一時の支援活動」
と思っていたのです。
しかし、レラを“生命線”として暮らしをつないでいる方々の切実な要望、そして
「このまま終わらせるわけにはいがねぇっちゃ」
という、自らも被災した住民ボランティアの強い意志を受け、活動を地域が引き継ぎ、地元中心のNPO法人となり、自力での外出が困難な方々の送迎を行ってきました。
気がつくと、あれからもうすぐ15年が経とうとしています。
本当にいろいろなことが次々と起こりながらも、
一度として諦めることなく、メンバーたちは外出困難な方々の手を取り、車に乗せ、暮らしを見守り寄り添いながら、ひとり、ひとりと、積み重ねた送迎人数は、のべ21万名を越えています。
送られる人、送る人、それぞれが、21万回もの、小さなドラマを、人生の一場面を、重ねてきたのです。
とてもすごいことだと思います。
授賞式典のために待機している間、ふっと、そんな「15年」という時の重みに改めて気がつき、関わってきた沢山の利用者さんやボランティアやスタッフ、応援し共に歩んでくれているみなさんのことが次々と思い返されてきました。
ああ、本当に、なんと多くの人々に支えられて、今があるのだろう。
Reraがつながってきた何百、何千の皆さまの代わりに、今これを受け取りに来ているのだ。
すごいのは、そんな皆さまだ。
赤い絨毯を歩き、沢山の拍手を浴び、皆さまの思いのひとつの結晶となった表彰状を受け取ったとき、思いがけず涙がこぼれました。
15年という、とても速くそして気がつくととても長い時間に、そこで出会った方々に、あらためて思いを馳せる時間となりました。
もう、本当なら、活躍してくれた人や応援してくれた人何百人もでワーッと一緒になだれ込んでもらいたいくらい、
全員一人一人に「本当に頑張ったよね」「本当にありがとう」と言いたいくらいでした。
“広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々”
派手さもなく、ひたすら地道に重ねてきた私たちを評価してくださった社会貢献支援財団様に心より感謝するのと同時に、この活動をさまざまな形で支え、見守ってくださってきた全ての皆さまに、あらためて心からの尊敬と感謝をお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。
そして、この先の一歩一歩も、共に。
































